追跡カーショット
別名カーチェイスショット, 追走ショット, カメラカー撮影
追跡カーショットは、追う側の車両にカメラを積んで、逃げる車両を追いかけながら撮影する手法である。2台の車がフレーム内で常に動き続ける関係を保ち、観客を遠くから眺めるのではなく、追跡そのものの速度と危険の中に引き込む。
何を伝えるか
監督が追跡カーショットを選ぶのは、シーンをプロット上だけでなく身体感覚として危険に感じさせたいときだ。この撮り方は固定フレームの安心感を奪う。風景は流れ去り、逃げる車は決して完全には振り切れず、観客の心拍は車の速度に同調していく。地理と時間を純粋な前進運動に圧縮し、逃亡や追跡というプロットの一場面を、目を離せない身体的な感覚へと変換する。
撮り方
カメラは追跡車両のボンネットマウント、ロシアンアーム上のリモートヘッド、あるいはリアシートにハーネスで固定されたオペレーターによって撮られる。24mmから35mm程度のレンズを使い、道路と対象車を十分にフレームに収めて速度と距離感を伝える。追跡車は対象車と時速数キロ差の範囲で速度を合わせ、緊張感を出すために距離を詰めたり離したりするが、対象を見失わないようにする。シャッタースピードをやや落として街灯や背景を滲ませ、モーションブラーで実速度以上の速さを演出することも多い。プロの現場では道路封鎖、クローズアップ用のプロセストレーラー、セーフティコーディネーターの配置が標準となる。
使うべき場面
- キャラクターが車で逃げる、または追う場面で、体感的な一人称の速度感を出したいとき。
- 観客を追跡の高まる緊張の中に閉じ込めたいとき。
- 都市や道路の風景を流し、カットを割らずに速度感を出したいとき。
- 追う側と追われる側を、カット割りの積み重ねではなく一続きのショットで結びたいとき。
混同しやすいテクニック

カーマウントショットは単に車両にカメラを固定する手法で、静かな会話シーンなどにも使われる。追跡カーショットはその応用の一つで、別の車両を速度を合わせながら、あるいは詰めながら追いかける場面に限定される。

フォローショットは徒歩の人物を含め、あらゆる移動する対象を無理のない速度で追う。追跡カーショットはそれよりも速く、車両に限定され、一人が歩く映像ではなく2台の車が競い合う緊張の上に成り立つ。
映画での使用例
ブリット (1968)
サンフランシスコのカーチェイスは追跡車内に低く設置したカメラで撮影され、ボンネット高さからのリアルなチェイス撮影の原型を作った。
RONIN (1998)
パリでのチェイスは疾走する車の内外にカメラを固定し、追う側と追われる側を路面レベルの危険な動きの中に閉じ込めた。
プロンプト
リグの位置を明確に指定する。ボンネット固定で追跡車に低く近づける、あるいは車内からフロントガラス越しに撮る、など。対象車がフレーム内で一定の距離を保ち続けること、背景の光がモーションブラーで筋状に流れることを明記する。「速い車の場面」のような曖昧な表現は避け、レンズの高さ、カメラの安定度(車体に固定か、車内での手持ちか)、2台の車の距離がショットの中でどう変化するかを具体的に指定すること。
このページの映像を生成した正確なプロンプトです。動きの記述はそのまま残し、被写体と舞台設定を変えてご利用ください。
Chase car shot: camera mounted low on the hood of a dark sedan racing down a rain slick city street at night, matching speed with a silver coupe just ahead as it passes a jazz club with glowing neon signage and warm light spilling from tall windows. The frame stays locked to the pursuing car while streetlights and the club facade streak into horizontal motion blur, the gap to the target car tightening from fifteen feet to eight feet across the shot, tires throwing thin sprays of water, engine vibration reads as a faint constant shake in the image. No text.
よくある間違い
対象車をフレームから外してしまう
追われる車がフレームから外れたり、距離感が不規則に変わると、緊張感ではなく雑な運転に見えてしまう。距離の変化には常に意図を持たせ、読み取れるようにすること。
スタビライズしすぎる
完全に滑らかな追跡カーショットは軽く、嘘っぽく感じられることがある。路面からの多少の揺れや振動を残すことで、速度感と物理的な存在感が生まれる。
空間に合わないレンズ選び
望遠レンズは速度感を圧縮し、周囲の空間を閉じてしまう。24mmから35mm程度の広角から標準域を使うことで、道路、車、背景を見やすく保てる。
よくある質問
追跡カーショットとは何ですか?
別の車両を追跡している車両にカメラを固定または搭載して撮影するショットで、2台の車を常にフレーム内に収め、動き続ける状態を保つ。観客を固定された視点から眺めさせるのではなく、追跡そのものの物理的な速度の中に引き込む手法である。
追跡カーショットには実際に動く車両が必要ですか?
実写では通常、カメラカーやプロセストレーラー、あるいは車両に直接固定したリグとスタントドライバーが必要になる。Imaginodeのようなキャンバスでは、リグの位置、速度、車間距離をテキストで記述するだけで、実際の車両なしにモデルがその動きを生成する。
追跡カーショットは通常のトラッキングショットとどう違いますか?
トラッキングショットは歩く人物などあらゆる対象をどんな速度でも追うことができる。追跡カーショットは車両限定で、追跡の速度と、片方の車が相手を追い詰めたり振り切られたりする緊張感の上に成り立つ点が特徴である。
追跡カーショットに向いているレンズは何ですか?
24mmから35mm程度の広角から標準域のレンズが一般的で、道路や背景を十分にフレームに収め、速度感と地理的な位置関係を読み取れるようにする。望遠レンズは空間を圧縮してしまい、実際の速さよりも遅く見えることがある。