パン

別名パンニングショット, パン撮り

このページのプロンプトを使い、Seedance 2.0 Miniが4秒で生成した映像です。

パンとは、三脚などで固定したカメラの位置を動かさず、垂直軸を中心に水平方向へ左右に振るカメラワークのこと。カットを割らずに視線を空間の中で移動させたり、動く被写体を追ったりするために使われる。

何を伝えるか

パンは、人が興味を引かれたものへ首を振って目で追う動きに近く、見る側にとって自然で直感的に感じられる。監督はこの動きを使って、顔とその視線の先、独唱者と観客といった、同じ空間内にある二点をカットを割らずに一続きの画でつなぐ。カメラの位置自体は動かないため、観客は空間的な定位を保ったまま、好奇心の赴くままに視線を移すことができる。フレームに新しい情報が少しずつ入ってくることで期待感が生まれ、静的なセットアップも一目ずつ発見していく物語に変わる。

撮り方

パンは、フルードヘッドを載せた三脚、あるいは均一な速度を出せるモーター駆動のギア雲台やリモートヘッドにカメラを据えた状態から始める。オペレーター(あるいはテクノクレーンなどのリモートヘッド)は三脚の脚を固定したまま、垂直軸を中心にカメラ本体を水平に振る。これにより、トラックアップ(横移動撮影)のような左右への平行移動は発生しない。速度は被写体のペースに合わせて設定し、1秒あたり3〜8度程度のゆっくりしたパンは静かな観察の場面に、ホワイップパン(高速パン)に近い速さは瞬発的なアクションの場面に用いる。焦点距離も重要で、広角レンズ(24〜35mm)は背景がより広く流れて見え、望遠系レンズ(85mm以上)はパンの動きを圧縮し、前景と背景の間の視差(パララックス)が見かけ上ゆっくり現れる。

使うべき場面

  • カットを割らずに部屋や風景の広がりを見せ、観客を一続きの空間の中に留めたいとき。
  • 固定したカメラ位置から、舞台や部屋、通りを歩く、あるいは演技する被写体を追いたいとき。
  • 同一ショット内で二人の人物、あるいは人物と物を視覚的につなぎ、その関係性を示したいとき。
  • 被写体の隣に何があるかを観客の予想より先に少しずつ見せていき、サスペンスを積み上げたいとき。

混同しやすいテクニック

ホイップパン
ホイップパン

ホワイップパン(高速パン)は、パンを極端な速さまで押し上げ画面がブレるほどにした技法で、強い転換や笑いの一拍として使う。通常のパンは、動きの間ずっとディテールが読み取れる速度を保つ点が異なる。

トラッキングショット
トラッキングショット

トラックアップ(横移動撮影)はカメラそのものの位置を被写体と並走させて動かすが、パンは一点に固定したまま向きだけを回転させる。トラックアップは被写体との距離やフレーミングを保ったまま移動するのに対し、パンは振ることでフレーム内の情報自体が変化していく。

映画での使用例

  • 裏窓 (1954)

    ヒッチコックは冒頭、中庭をゆっくりとパンで見渡し、近隣の住人たちを一人ずつ紹介する。この空間が物語全体の舞台となる。

  • グランド・ブダペスト・ホテル (2014)

    ウェス・アンダーソンは、特にホテルや監獄の場面でホワイップパンを多用し、人物やアクションの間でカメラを瞬時に振ることで笑いのタイミングと空間の正確な把握を同時に生み出している。

プロンプト

動きは明確に「カメラが左から右へパンする」「右から左へパンする」のように指定し、位置は固定したまま向きだけが変わることを書き添える。速度も「ゆっくりと一定の速さでパンする」「滑らかに一定速度でパンする」のように具体的に示し、「動く」といった曖昧な表現は避ける。パンの始点で何がフレームに入り、終点で何に収まるのかを描写すること。生成モデルはこの二つの基準点の間をパンの軌道として読み取る。「ズーム」や「ドリー」といった別の動きを表す言葉を混在させないこと。全く異なる動きに引っ張られてしまう。

このページの映像を生成した正確なプロンプトです。動きの記述はそのまま残し、被写体と舞台設定を変えてご利用ください。

Pan shot inside a dimly lit jazz club at night: the camera is locked on a tripod at head height and rotates smoothly and slowly from left to right, sweeping past a saxophonist mid-solo under a warm spotlight, across a haze of cigarette smoke, past a row of listening patrons at small round tables, ending on a double bass player leaning into his instrument. The camera's position never moves, only the horizontal angle changes, revealing the full width of the stage in one continuous sweep at a steady, even speed. No text.

Seedance 2.0 Miniで生成

よくある間違い

回転ではなく平行移動になってしまう

パンの最中にカメラの位置自体が横や前に動いてしまい、トラックアップ(横移動撮影)になってしまうこと。これは真のパンを定義づける固定軸の幾何学が崩れている状態。

速度にムラがある

始まりと終わりが急で、途中で速度が変わると、パンが機械的に見え、見せたい対象ではなくカメラの動き自体に注意が向いてしまう。

内容に対してパンが速すぎる

観客が顔やディテールをしっかり見る必要がある場面でホワイップパンに近い速度まで上げてしまうと、モーションブラーが発生し、本来見せたかったものが隠れてしまう。

よくある質問

映画撮影における「パン」とは何ですか?

パンとは、カメラの位置を固定したまま、垂直軸を中心に左右へ回転させるカメラワークのこと。カットを割らずに空間をフレーム内で見渡したり、動く被写体を追ったりできる。映画文法の中でも最も古く、基本的なカメラワークの一つ。

パンとチルトの違いは何ですか?

パンはカメラを水平方向、左右に回転させる動きで、チルトはカメラを垂直方向、上下に回転させる動き。どちらも同じ三脚・雲台に据えた固定位置から行うが、動く軸が異なる。

パンの速度はどのくらいが適切ですか?

速度は物語上の目的によって決める。1秒に数度程度のゆっくりしたパンは、静かな観察や風景の見せ場に向いている。ホワイップパン(高速パン)に近い速さは、緊迫感や素早い場面転換に向く。観客がどれだけディテールを読み取る必要があるかに合わせて速度を調整する。

AI動画生成ツールで滑らかなパンは作れますか?

作れる。プロンプトで「カメラの位置は固定したまま、水平方向に一定速度で回転する」ことを明確に書けばよい。Imaginodeのようなツールでは、方向、速度、パンの始点と終点を具体的に指定すると精度よく反応する。

パン

このプロンプトをImaginodeで試す

Videoノードに貼り付けて、モデルを選択してください。