フェードイン・フェードアウト
別名フェードトゥブラック, 暗転, フェードアップ, ホワイトフェード
フェードインは黒画面(または白画面)から映像が徐々に浮かび上がってくる場面の始まり方、フェードアウトは映像が徐々に黒へ沈んでいく場面の終わり方を指す。どちらも観客に明確な区切りを与え、時間の経過や物語のひと区切りが完全に閉じたことを伝える。
何を伝えるか
フェード(暗転)は句点であり、句読点(カット)とは重みが違う。監督は章を締めてから次を開くとき、強い感情の一撃を和らげるとき、緊張後に観客に息をつかせるときにこの技法を使う。暗転は眠り、死、忘却を思わせ、フェードアップは覚醒、到着、想起を思わせる。テンポを止める効果があるだけに、日常的な場面転換には使わず、物語の本当の転換点にだけ節約して使うのが基本。
撮り方
編集上のフェードは、単色(通常は黒)へのディゾルブであり、24fpsなら12〜48フレーム(約0.5秒〜2秒)、しんみりした終わり方ならさらに長く、透明度のキーフレームで作る。編集者は音声も画とタイミングを合わせてフェードさせ、無音と暗転が同時に訪れるようにする。フィルム時代はアイリス絞りや黒リーダーの露光で光学的に作っていたが、今はPremiere、Resolve、Avidなどのタイムライン上のエフェクトとして処理する。カメラワーク自体は静止か緩やかな動きにするのが基本で、動きの激しいショットにフェードをかけると画面が煩雑に見える。
使うべき場面
- 映画、章、独立したシーケンスの始まりと終わりに明確な結末感を出したいとき
- 2つの場面の間に大きく不特定な時間の飛躍を示したいとき
- 激しい感情や暴力の場面の後、観客にひと息つかせたいとき
- 夢や回想、フラッシュバックを終えて現在に戻る前に区切りをつけたいとき
混同しやすいテクニック

ディゾルブは2つの実写場面を直接溶け合わせる技法であり、フェードは必ず単色(通常は黒)を経由する。そのためフェードのほうが柔らかい繋ぎではなく、はっきりした区切りとして感じられる。

アイリスワイプ(アイリスイン・アイリスアウト)は円形にすぼめてから暗転に落とす技法で、演劇的で古めかしい印象を与える。フェードは画面全体を均等に暗くするだけなので、より中立的で現代的な印象になる。
映画での使用例
ゴッドファーザー (1972)
有名な、ボナセラの顔にゆっくりとフェードアップする冒頭が、結婚式シーケンスの暗く閉じた空気を確立している。
市民ケーン (1941)
ザナドゥ荘のプロローグは、立入禁止の看板にフェードインすることで始まり、その後ディゾルブとフェードの連続が続く。
プロンプト
フェードだと明示し、どの色から、どの色へフェードするかを書く(基本は黒)。冒頭または末尾が単色の黒画面であることを指定し、明るくなる/暗くなる動きは画面全体で均一かつ緩やかであり、ワイプや他場面へのディゾルブではないと説明する。カメラは静止させてフェードがはっきり読み取れるようにし、カットやトランジションといった単語は避け、モデルが硬いカット編集に寄ってしまうのを防ぐ。
このページの映像を生成した正確なプロンプトです。動きの記述はそのまま残し、被写体と舞台設定を変えてご利用ください。
Fade in and fade out: the frame begins as a solid black screen, then over about one second the image gradually brightens into a locked-off wide shot of a rainforest river, sunlight filtering through a dense green canopy onto slow brown water with a wooden canoe drifting near the bank. The camera never moves, holding the scene steady for two seconds while light shimmers on the current. In the final second the entire image evenly dims back to solid black, ending the shot in complete darkness. No text.
よくある間違い
フェードが速すぎる
0.5秒未満のフェードは意図的な演出ではなく単なる瞬きやミスに見える。1〜2秒程度の時間をかけて、意図が伝わる長さにする。
作品内でフェードの長さが揃っていない
同じ作品内で極端に短いフェードと長いフェードを混在させると、リズムが崩れ、設計された編集文法ではなく偶発的な処理に見えてしまう。
音のフェードを忘れる
画がゆっくり暗転していくのに音が急に切れると違和感が生まれる。音声も画に合わせて徐々に絞ることで、初めてフェードの効果が完成する。
よくある質問
フェードイン・フェードアウトとは何ですか?
映像が黒画面から徐々に現れる(フェードイン)、または映像が徐々に黒画面へ消えていく(フェードアウト)技法で、映画の開始・終了、または場面のひと区切りに明確な結末感を持たせるために使われる。
フェードの長さはどれくらいが適切ですか?
多くは0.5秒から2秒程度。短すぎるとミスやグリッチのように見え、長すぎると映画の最終カットや大きな章の締めに使うような、意図的で重い終わり方の印象になる。
フェードとディゾルブの違いは何ですか?
フェードは映像の前後に必ず単色(通常は黒)を経由するが、ディゾルブは2つの実写ショットを完全に暗くならないまま直接溶け合わせる。そのためディゾルブのほうが柔らかく、場面同士の繋がりを感じさせる。
AI動画生成ツールでフェードイン・フェードアウトは作れますか?
作れる。Imaginode上のツールなどでは、始まりまたは終わりが黒一色のフレームであることと、明るさが画面全体で均一かつ緩やかに変化することを説明すれば、モデルは数秒間の単純な明るさ変化としてうまく再現できる。